函館青年寮
侑ハウス
昭和50年に開設された「函館青年寮・定員80名」の老朽化に伴い、平成13年「函館青年寮・定員40名」(函館市石川町)と「侑ハウス・定員40名」(函館市西桔梗町)の二つの施設に分割され、新たに建てかえられました。
両施設は、基本的に、建物の構造、設備に関しては、ほぼ同じ内容となっています。
両施設とも、建物は完全なバリアフリー、車いす対応のトイレの設置、床材はクッションフロアを使用し転倒時の危険を軽減する構造になっています。
また、トイレ、風呂場のみならず、個室化された各居室にもすべて緊急時用のナースコールの設置など安全面に配慮した設備が開設当初から用意されています。
現在、函館青年寮の利用者平均年齢は48.6歳、侑ハウス40.8歳、高齢化による認知症の発症や、障害の多様化、重度化に伴い、より濃密な介護が必要となってきた人たちも出はじめています。 今後も、こうした利用者の状況の変化に応じた設備の改善、安全性の確保に努めていかなければならないと考えています。
ナースコール
バリアフリー
車いす用トイレ
IHクッキングヒーター
フローリングのクッションフロアー
裏はこの様なクッション入り
身体機能の低下により、建物内の移動が困難な人も増えてきました。手すりの設置により利用者の負担軽減、安全確保が可能となりました。また階段の手すりは転倒防止(特に降りる時)にも役立っています。各居室についても必要な方は手すりを設置しています。
座ったままで移動してそのまま入浴することが可能です。必要な利用者にとっては、入浴動作一連の流れが安全で快適になりました。洗身も容易で利用者はもちろん職員の介護負担を軽減しています。しかし使用方法を誤ると転倒事故の危険性が高まるため、その取り扱いには細心の注意をしています。
元々、浴室内に手すりを設置していましたが、利用者の高齢化に伴う足もとの不安定さから片手ではなく、両手で体を支え浴槽の出入りが出来るようにとの目的で浴槽手すりの増設を簡易の物ですが使用しています。これにより、職員が入浴の介助を行う際に安心して誘導を行う事が出来るようになりました。
利用者も行き交う敷地内。建物の影から人が出てくる事もある為、敷地内の入り口2箇所に徐行の標識。見通しの悪い箇所には一時停止の標識を設置し車両への注意喚起を呼びかけています。
(函館青年寮、侑ハウス)