リスクマネジメントの取り組み

ワークショップまるやま荘 (2014年3月)

 

ワークショップまるやま荘の取り組みから

 

 当事業所は、施設入所支援、生活介護、就労継続支援B型、短期入所を行なっています。 入所支援においては、基本的生活習慣の獲得をベースに、生活スキルの向上、余暇活動の充実、より良い人間関係の育成等への支援を行なっています。

 また、生活介護は生産活動と余暇のバランスを保ち、一人ひとりが充実感を得られるよう取り組み、就労継続支援B型は地域で暮らす利用者の就労の場として位置付けて支援を展開しています。

 

気づきメモの取り組み

 当事業所の「気づきメモ」の取り組みは、リスクマネジメント委員会で話題に出た平成18年よりオリジナルの様式を用いて行われ、平成23年より期間を決めて担当箇所以外の場所を見て不備などをチェックする事を始めました。

 気づきメモの取り組みを継続的に行なって来た結果、チェックの内容も以前よりも細かな部分にも目が向けられるようになりました。

 気づきメモを受けての対応としては、レイアウトの変更や構造場の環境整備の他、日課の見直しなど利用される方々の生活スタイルの見直しなどを行なっています。

 事故につながると予想される内容に関して、集計した結果は以下の通りです。

 

事故発生予想件数
場所 女子棟 男子棟 日中活動
居間 受傷
転倒
その他

食堂 受傷
転倒
その他

トイレ 受傷
転倒
その他
浴室 受傷
転倒
その他
居室 受傷
転倒
その他

日中活動室 受傷
転倒
その他
12

日中活動
休憩室
受傷
転倒
その他
廊下 受傷
転倒
その他

玄関 受傷
転倒
その他

 

 気づきメモの建物のハードの部分に関する内容は、気づきメモの取り組みを続けているうちに次第に提出数が減って来ました。代わって年々増加傾向にあるのが、備品の破損や汚れなど環境衛生に関わる内容です。

 

本年度の取り組み

 本年度から担当箇所以外の場所を見てチェックする回数を増やし、事故に繋がる部分をチェックする他に、生活環境全般に目を向けるようにしました。

 改善が必要な部分に目を向けるだけではなく「予定表が見やすい・分りやすい。」などといった、自分自身が担当している箇所の改善に繋がるような内容も出るようになりました。

 このような相互チェックを継続して行なって実施して行き、住みやすく活動しやすい環境を作り上げると共に、利用される方々の言動を参考に、危険を予測出来るように日々支援者同士で検討を重ね続けていこうと考えております。

 

(2014年3月 ワークショップまるやま荘)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。