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児童発達支援事業所
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障害者支援施設
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函館青年寮は、昭和50年に開設された障がい者支援施設です。老朽化に伴い平成13年の改築移転後はユニットケアによる生活単位の小規模化や完全個室化された住環境を生かして、集団生活でありながらも個別的配慮を優先した生活支援を行っています。
平成27年4月1日現在の函館青年寮の平均年齢は54.1歳(男性54.7歳、女性53.4歳)となりました。当初は予想もしなかった高齢化の影響や、急激なADLの低下、疾病等の増加から日常生活の様々な場面でリスクが高まってきているのが現状になっています。
気づきメモの取り組みを通して、日々の生活の中に潜んでいる危険の察知や事故に対する予防を目的に行っていますが、取り組みを継続してきた事により、チェックの内容も以前よりも、細かな部分にも目が向けられるようになってきています。今年度の集計結果は以下の通りです。
転倒 | 転落 | 打撲 | 裂傷 | 火傷 | 感染症 | その他 |
35件 | 6件 | 2件 | 2件 | 1件 | 0件 | 4件 |
6:00 〜9:00 |
9:00 〜12:00 |
12:00 〜14:00 |
14:00 〜16:00 |
16:00 〜18:00 |
18:00 〜20:00 |
20:00 〜22:00 |
22:00 〜6:00 |
4件> | 12件 | 1件 | 9件 | 12件 | 5件 | 4件 | 3件 |
居室 | ホール | 台所 | 廊下 | 風呂場 | 脱衣所 |
3件 | 12件 | 5件 | 1件 | 10件 | 2件 |
乾燥室 | 洗面所 | トイレ | 玄関 | 屋外階段 | 屋外 |
1件 | 1件 | 3件 | 6件 | 0件 | 6件 |
平成27年度は50件の気づきメモが提出されました。集計の中で一番多かった予想事故の分類は転倒・転落に関するもので41件となっており、全体の83%を占めています。転倒・転落については、毎年提出数が多くなっており、普段から職員間での申し送りの中でも確認しています。場所の分類としては、全体の32%が水回りに関する部分(風呂・洗面所・台所等)とホールになっています。水回りに関する部分の中でも、風呂に関しては、リスクの度合いも高まってきている為、今年2月に浴室の改築工事を行い、機械浴の設備を導入しました。入浴は一日の疲れを癒し、清潔を保持する上で重要です。何よりもご本人の体への負担が軽減され、今まで以上に安心を提供できるようになった事が一番良かったと感じています。
ホールに関しては、建物の中央に位置し、利用者の方が食事や余暇活動、団欒の時間を過すためには欠かせない共有スペースになっています。また居室からトイレや浴室へ移動するためには、ここを通るため、当初は広く感じるほどの空間でしたが、近年では、車いすや歩行器を使用する利用者の方が増えてきており、スペースの面から考えると手狭になってきているのが現状です。簡単にスペースを広げる事はできませんが、職員一人ひとりがリスクを察知し回避する事はもちろんですが、職員間で共有して、利用者の方々の状況の変化に応じ、安全性の確保により一層努めていかなければならないと考えています。
今回の取り組みを振り返り、ここ数年ですが小さな気づきに対しても、報告が上がってくるようになりました。その小さな気づきを大切に、少しでも利用者の方々の安心・安全な生活を支えていけるように、今まで以上に心を配っていきたいと思っています。日常生活の様々な場面でリスクが高まってきているのが現状ですが、「幸せな生活(安心・笑顔・満足)」を目指し、これからも努力を重ねていきたいと考えています。
(2016年3月 函館青年寮)