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児童発達支援事業所
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明生園は昭和43年10月に開設された入所定員50名の指定障がい者施設です。利用年齢は15歳以上の知的障がい者で女性が利用する施設となっています。
現在の明生園の平均年齢は48歳を超え、高齢化や身体機能の低下、疾病等から年々増加する車椅子や歩行器を使用する利用者の方々の生活環境の改善が課題となっていましたが、昨年度待望のバリアフリー環境を備えた寮が増築されて、快適な生活環境整備が進んだところです。
引き続き、リスクマネージャーを中心に、日常生活を通して、気づいた物事から早急に気づきメモを提出することを各職員へ働きかけてきました。提出方法や集計についてはリスクマネジメント委員が中心となり、各会議(支援者全体会議・チーフ会議・事故対策等検討会議・支援担当者会議・生活介護支援担当者会議)で検証しています。
昨年度、提出された気づきメモの事故発生予想の集計結果は以下の通りです。
昨年度明生園では124件の気づきメモの提出がありました。気づきメモの取り組みから、検討や改善が積み重ねられても提出数は毎年増加してきています。明生園全体でのより一層の危険に対する気づきが提出数の増加に反映されたものと考えられます。
集計結果の事故分類の中でH24年度に続き、昨年も「転倒」に関する気づきが1番多く、49件の提出がありました。しかし、一昨年発生予想場所分類で上位にあげられた箇所が多くの検討や改善がなされたこと、日中活動場面への気づきが積み重ねられたことで交代し、作業棟・浴室・トイレ・食堂で事故が多く発生する可能性があるという結果に繋がっています。
同じく発生予想場所分類を寮別に見ると昨年増築されたバリアフリー環境であるはずの新棟で事故発生予想の気づきが多く出されていることがわかります。明生園の寮構成において新棟あさひ寮は身体機能の低下や車椅子や歩行器などの福祉用具を利用する介護度の高い利用者の皆さんが主に生活していることで、事故の危険性が高いと思われることから、各職員の危険に対する意識の高まりや多くの職員が常に複数で支援にあたる体制となっていることで、常に事故発生に関する情報交換が出来、気づきが積み重ねられ結果に繋がったと考えられます
今年度明生園では6名の新任職員を迎えました。4月初めに気づきメモなどの必要性についてお話しする機会がありました。初めて勤める皆さんだからこそ、新鮮な感覚で施設全体を様々な角度から見つめ、多くのことについて気付いてほしいとお願いしました。4カ月が過ぎ、所属している寮や活動だけでなく、施設の敷地周辺においても目を向けることにより事故発生予想箇所の気づきに多くつながっています。
これからも職員全員が利用者の皆さんの変化を常に感じとり事故予防への気づきと検討・改善を積み重ね、リスクの軽減に取り組んでいきたいと考えています。
(2014年8月 明生園)