リスクマネジメントの取り組み

侑愛荘—冬期間の棟間移動の転倒事故を防止する環境整備

 

侑愛荘の取り組みから(2)

 

冬期間の棟間移動の転倒事故を防止する環境整備

 

 侑愛荘は本荘、新棟、別棟という3つの建物からなっています。日中活動がおこなわれる場所は、本荘と新棟にわかれており、利用者は本荘から新棟へ、新棟から本荘へ、また別棟からも本荘、新棟へと移動することが毎日あります。

 

 侑愛荘は高齢期の方々が入所されている施設ですから、どうしても加齢に伴う身体機能の低下が皆さんに少なからずあり、ちょっとした段差でつまずいたり、足下のバランスの安定が弱く、ちょっとしたことで転倒事故につながってしまいます。とくに冬の屋外、雪が積もったり、氷が張った道を歩くことは危険きわまりなく、必ず職員が手をつなぐなど身体の一部を支えて歩行を介助する必要があります。

 

 侑愛荘では、本荘と新棟の間に幅1.5メートルほどのロードヒーティングを敷設し、真冬でも利用者が安心して歩行できるように環境を整備しておりましたが、平成20年度の冬が来る前には、本荘と別棟との間にも同じようなロードヒーティングを敷設(平成20年10月)しました。それにより、すべての建物の間を雪や氷に悩まされることなく、歩行で移動することができるようになりました。

 

 ロードヒーティングは、降雪や温度を感知するセンサーで自動的に作動するようになっており、確実に歩行道路を暖め、融雪、融氷してくれるので、転倒の危険がなくなったわけではありませんが、職員も利用者もひと安心です。

 

(侑愛荘)

 

本荘と新棟の間のロードヒーティング写真

本荘と新棟の間のロードヒーティング

 

本荘と別棟の間のロードヒーティング写真

本荘と別棟の間のロードヒーティング

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。