リスクマネジメントの取り組み

つくしんぼ学級 (2011年8月)

 

つくしんぼ学級の取り組みから

 

 つくしんぼ学級は、昭和50年8月、発達につまづきや偏りがあるお子さんに専門的な早期療育を行う場として開設されました。 平成16年4月に現在の北斗市追分に移転し、現在は3歳児7名、4歳児19名、5歳児14名の計40名が、通園してきています。

 

気づきメモの取り組み

 当園では、パートの職員も多く、全職員に気づきメモに関わって欲しいと考え、平成21年度は、「クラス」「ホール」「グラウンド」「園庭」「通園バス」「北斗市営プールかみんぐ」の6カ所について、クラスごとにパート職員も交えて、実際に担当している子どもたちがそこで過ごしていると想定して、 書きだしてもらいました。それを職員会議で発表し、重なっている部分を省き、それぞれの場所毎に1枚にまとめた気づきメモを、全職員に配布しました。 さらに、そこから見えてきた危険箇所(チェック箇所)を、場所ごとに一覧表にして、事故対応マニュアルの1ページ目につけました。

 昨年度は、各クラスの平面図を配り、危険箇所を丸で囲ってもらい、なぜそこに丸印がついたのか、どうすれば危険をなくせるのか(減らせるのか)、をクラス毎に記入してもらい、 職員会議で発表し合いました。その中で共通点が幾つか見いだせたので、「朝、必ずチェックしよう!」というチェックリストをラミネートして各クラスに配り (空欄を設け、そのクラス独自の項目が書き足せるようにした。)毎日使用しています。同様の形で、ホールに関しても行い「みんなで気をつけよう!」という表を 、2つあるホールの職員の目につきやすい場所に張り出しました。グラウンドも使用前のチェックリスト(春・夏・秋バージョンと冬の雪遊びバージョン)をつくり、 施設内の整備不良から起こる事故・ヒヤリハットを減らすことにつながっています。

 

チェックリスト

チェックリスト

 

 常に元気いっぱいの子どもたちは、毎日様々な場所で、予想外の行動をします。当園では毎月100件以上のヒヤリハット報告が出されます。 子どもたちの行動に、“ぜったいだいじょうぶ”はあり得ません。一緒に過ごしている職員が、いつも子どもたちから目を離さず、どんな時にも咄嗟に対応できる ことが要求されます。

 今年度も、気づきメモから産まれた、様々な物を使用しながら、職員が一丸となって、子どもたちの安全に力を注いでいきたいと思っています。

 

(2011年8月 つくしんぼ学級)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。