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おひさま
児童発達支援事業所
- 児童発達支援
住所:〒049-0101 北斗市追分7丁目8-8
電話:0138-84-1505
FAX:0138-48-7800
施設一覧ゆうあいの運営施設・事業
障害者支援施設
住所:〒049-0282 北斗市当別697番地
電話:0138-75-3018
FAX:0138-75-2522
障害者支援施設
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電話:0138-75-3018
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ワークセンターほくとは、平成17年に通所授産施設クッキーハウス分場として開設され、ダイエーにあったゆうあいプラザの利用者の方々や、 近郊の在宅の利用者の方のニーズにより開設され、送迎サービスも備えた下請け、軽作業を中心とした内容でスタートしています。 平成18年10月の自立支援法の施行に伴い、平成19年4月に、就労継続支援B型「ワークセンターほくと」として新体系へ移行しております。 従たる事業所久根別事務所も設置し、より押上・久根別地区のニーズの拡大に対応しています。更に、侑愛会の事業所のサービス体系として、 これまで当別から函館地区という遠距離通勤の利用者の方々の負担軽減ということからも、旧新生園・明生園通所部17名の利用者の方々の移行を中心とした増員、 増設となり、生活介護30名・就労継続支援B型10名の多機能型事業所となり、運営方針としては支援度の高い方々の利用ニーズに対応できる押上・久根別地区の 通所型の事業所として移行しています。
現在 41名の方々が利用されています。
当事業所の「気づきメモ(事故予想)」の取り組みは、「事故・ヒヤリハット報告」と合わせ行われていますが、提出件数はまだ極めて少ないのが現状です。 本格的な報告の取り組みを開始は平成21年度からで3年目ということもあり、職員へのリスクマネジメント研修と実践力への育成がまだ徹底されていないのが現状と 言えます。
積極的かつ習慣的な提出を求めていくにあたっては、PCでの日中業務後の記録打ち込みから、日中業務中に事故またはヒヤリ・気づきが発生した時に、 現場にて簡易的なメモ形式で、即時記入するスタイルに変更したり、提出専用のボックスを改善前、改善後に分け設置する等、習慣化を図っている途上であります。
今回の「気づきメモ」に着目すると「事故・ヒヤリハット報告」に比べて、提出の習慣化が最も遅れていることが伺われ、現実的には提出件数より多くの「気づき」が 存在すると推測されます。
このような現状ではありますが、これまで提出された「気づきメモ」の集計結果、内容について以下の通りです。
作業種 | 作業内容 | 機械・工具・環境状況 | 気づきメモ | 対策 |
空き缶つぶし | 缶を投入し、踏み潰す | 足踏みレバー式機械 | ・レバーでのつまづき ・投入口に手を挿入 |
・カバー ・見守り |
ウニ箱ツマ入れ | ウニツマを底板に差し込む | 手作業 | ・とげが手にささる | ・薄手ゴム手袋 |
和紙紙すき空缶 | ・各種作業準備、紙すき ・缶整理 |
室内を移動しての作業 | ・ダンボールや器具の棚からのはみ出しにつまづき、転倒の可能性。 | ・通路スペースの拡大と確保(整理整頓) |
ホレンダー | パルプのカクハン | 回転式のカクハン機 | ・手の巻き込み | ・作業手順の明確化 ・安全カバーの開発、設置 ・見守り |
和紙紙すき | 紙すき | 移動しながら紙をすく | ・バケツの水が溢れ、床が濡れており、転倒の可能性。 | ・バケツ内の確認 ・満タンになる前に近くにバケツを置いて、すぐ交換し床を拭く。 |
空き缶 | 空き缶潰し | 足踏みレバー式機械 | ・空き缶内の水が落ち、床が濡れており、転倒の可能性 | ・雑巾の設置 ・作業開始前の確認、処理。 |
課題 | ・個別エリアで課題を行う。 | 室内を移動し、休憩等する。 | ・エリア内のネジが出ており、手等の切り傷の可能性 | ・物理的造化の際の木ねじの打ち込みに注意、確認する。 |
場所 | 行動傷害の特性 | 行動状況 | 気づきメモ | 対策 |
階段 | 多動性 | 過剰な勢いで乗降(飛び降り等) | 転倒・ケガ | ・行動ルール提示支援 ・手すりの使用習慣支援 ・職員見守り、介助徹底 ・全般的安定(投薬調整) |
玄関出入り | 多動性 | 過剰な勢いで飛び出し | ・転倒 ・交通事故 |
・行動ルール提示支援 ・職員見守り、介助徹底 ・全般的安定(投薬調整) |
場所 | 障害(ハンディ) | 状況 | 気づきメモ | 対策 |
移動時・移乗時 | 難病(多発性硬化症) | ・筋力が衰えていくため、トイレ、乗車時不安定 ・えん下障害 |
むせからの窒息の危険性 | ・とろみ食の開始 ・食事指導、支援 |
活動・移動時全般 | 高齢化による筋力・関節機能等の低下 | ・重い物が持てなくなる ・足腰が弱くなってきている。 |
資材運搬時等での安全性 | 身体状況の再アセスメントと提供活動の修正。 |
計11件
報告件数的には上記の通り、約2年間で11件と大変に少なく、傾向の分析・検証ができる回収率ではありません。しかし、報告メモを分類していくと上記3つのカテゴリーに整理されました。考えられる「気づき」の多くは、作業中で、 機械や工具の扱や作業室環境によるものが多いのはもちろんですが、本事業所は幅広い障害特性の利用者の方々で構成されており、周囲の環境は基より、 事故の可能性を行動障害や疾病・高齢化の進行の観点からも、その対策を検討する必要を感じました。例えば、強度な行動障害が要因となる場合、 通常の物理的環境では起こりえない、対人トラブルや事故が発生する可能性がさまざまな場面で予測され、実際の報告件数よりも「気づき」があるのが事実です。 ご本人自身の安定(落ち着いた行動)を支援していくことも、大切なリスクマネジメントだと考えます。 また高齢化についても、以前できていたことができなくなるという変化からの事故の可能性もあり、身体状況を再アセスメントした上で活動を提供をする必要もあります。
まず、何よりも「事故・ヒヤリハット報告」と平行して、「気づきメモ」についても職員からの報告の徹底と習慣化を進めることが第1で、報告件数の倍増により、より幅広い傾向と対策が立てられ、 事故防止の割合を高めていくことが必要です。そのためには、より組織的な取り組みとして、事業所内の事故防止部会の業務遂行機能の計画的取り組みが本事業所には必要です。 例えば、1ヶ月ごとの部会において、提出された報告書の検証と対策を実践していく機能を定着させることや、提出期限や周知の徹底により、報告件数の倍増や、即時対応策を実践に移すことが求められます。 結果的には報告提出数を高めることが目的ではなく、対策、対応がスピーデイーに行われるための組織的チェック機能の定着が重要と考えています。
(2012年4月 ワークセンターほくと)