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おひさま
児童発達支援事業所
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障害者支援施設
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電話:0138-75-3018
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平成30年9月6日午前3時7分に発生した北海道胆振東部地震に伴い、北海道エリア全域に及ぶ大規模停電「ブラックアウト」が発生しました。各事業所は対策に翻弄したと思いますが、通所系事業所リスクマネジメント小委員会に於いてリスクマネージャーが集まり、災害時の話しやどんな対応をしたのか、また、どんな対策が必要なのかを話し合いました。
深夜に発生したブラックアウト、殆どのリスクマネージャーは情報量が少ない中、家族の安否を確認した後、各事業所に出向き被害状況を確認したそうです。地震の直接的な被害はありませんでしたが、明かりがない事業所はとても不安でした。そして、正確な情報を得られないまま朝を迎え、通所系事業所は当日の閉園を決定しました。
閉園を決めた大きな理由としては、停電により事業所のライフラインが全て停止したことが第一にあげられますが、連絡手段が職員の携帯電話しかなかったこともあります。
他、リスクマネージャーから
①通所手段が停止。(信号機の停止で函館バスの運行がストップした。)
②昼食の提供ができない。
(調理器具を動かす電力がない。冷蔵、冷凍ができないので食材を保存できない。業者からの入荷の見通しがない。)
③水の確保ができない。(飲料水、トイレが使用できない。)
④作業機械の停止で日中活動ができない。
⑤暗い。(作業棟内の照明がつかない。)
⑥製品の保管ができない。(出来上がった食品を保存できない。)
などの理由がありました。
次に、閉園を決めた後の対応で困ったことを話し合いました。
①利用者さんへ閉園の連絡方法について
・職員の携帯電話を使用したが、繋がりにくい状態が続いた。
・携帯電話を持っていない家族があった。
・SNS、ショートメール等を利用したが、了承の確認ができない。
・携帯電話番号をPCのデーターで管理していたので番号が解らない。
・連絡ができない利用者さんには、職員がバス停やご自宅を訪問して連絡した。
②携帯電話の充電ができない。
③ガソリンの確保が難しい。(ガソリンスタンドに3時間並んだ。)
④ラジオやNHK放送を聴けない。
⑤小さくても発電機があれば良かった。(携帯の充電やPC、ラジオ、TVに使えた。)
当日の閉園を決めてから利用者及びご家族全員の安全を確認出来たのは正午近くになっていました。その後事業所にいた職員達は、出荷できない商品や準備していた原料を処分しました。少ない情報から電力は2日間ほど停止することを知り、明日以降をどのように対応するかを協議し、殆どの事業所は週末まで閉園して9月10日月曜日からの再開を予定しました。閉園している間も再会の日程連絡や通所できないことを納得できず不安定になった利用者さんを訪ねて「大丈夫だよ」と会話する支援など職員達はできるだけのことを行い、今となっては「すごい経験をした」と話し合いました。
施設として利用者さんの安全を確保するために、日頃から災害対策や避難訓練などを行ってきましたが、平成23年3月の東日本大震災、津波による破壊的被害を見てから、安全や避難についての意識は前以上に強くなり、各事業所では自然災害時の避難経路や利用者さんの避難誘導などを何度も確認シミュレーションを行ってきました。そして胆振東部地震のブラックアウトを実際に経験して、さらに災害対策についての意識は高くなったと実感しています。今回の小委員会活動でも、「もしもの時は・・・」「どうしたら・・・」たくさんの意見がでました。「車椅子の方の避難方法は・・・」「ご自宅に帰れない方がいた場合は・・・」「お薬の予備は必要か・・・」「最低限の電力を確保するには・・・」「備蓄品リストに追加するものは・・・」短い時間でしたが、危機管理の重要性や日頃の備えを見直す時が来たと感じました。すでに設備や備蓄等に関しては各事業所の調査を行い、不足品の準備を始めていますが、今後も小委員会活動を通じて各事業所の取り組みを参考にしながら、利用者さんの安全に生かしていきたいと思います。