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おひさま
児童発達支援事業所
- 児童発達支援
住所:〒049-0101 北斗市追分7丁目8-8
電話:0138-84-1505
FAX:0138-48-7800
施設一覧ゆうあいの運営施設・事業
障害者支援施設
住所:〒049-0282 北斗市当別697番地
電話:0138-75-3018
FAX:0138-75-2522
障害者支援施設
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「おしまコロニー」は、乳幼児から高齢の方々に至るまでそのライフステージに応じた支援を有機的に展開するため多くの事業所があります。 『リスクマネジメント委員会』も発足して4年が過ぎますが、その活動をより機能的に果たすために施設の種別でグループ化された小委員会も構成されています。
今回は、通所系で成年期以降の利用者が多い事業所の取り組みと、入所系で成年期前の利用者が多い事業所の取り組みをご紹介したいと思います。
成年期以降通所系事業所は「ワークショップはこだて」、「おしま菌床きのこセンター」、「クッキーハウス」、「ワークセンターほくと」、 「おしま屋」、「函館青年寮通所部」、「デイケアセンターにじ」等、成年期未満入所系事業所は「おしま学園」「第二おしま学園」となっております。各事業所の詳細はトップページ“事業所・サービス案内”をご参照下さい。
通所系事業所は日中(作業)活動のサービスがメインです。
小委員会の活動開始当初に各事業所の三大事故を取り上げたことがありましたが、やはり作業中の「切り傷や火傷などによる怪我」はどこも共通していました。また通所系事業所に共通するものとして通所途上のトラブル、 中でも下のマトリックス表の右下領域“滅多にないが損害は大きい”「交通事故」にテーマを絞って話を進めていくことにしました。
そこでまずは各事業所の通所形態(送迎バスの有無、路線バスや徒歩で単独、家人送迎他)の違いを認識し合うところから始まりました。 福祉工場である「おしま屋」に通う従業員(利用者)は皆自力徒歩通勤で、通勤途上のトラブルは基本的には自己責任と捉えています。
一方、重症心身障害児者が通う「デイケアセンターにじ」では希望者にはドアtoドアの全面送迎が基本となっていますので、介護事故には十分な注意が必要です。
「ワークセンターほくと」では行動上の障がいをもつ方もおり、利用する送迎バス内でのトラブルに充分な注意が必要です。更に交通事故が起きるのは施設でも家庭でもない通所途上ですので、 実際に事故が起きた場合の責任の所在や範囲について、契約書等で権利義務関係を明らかにした方が誠実対応が可能になる、また杓子定規では判断出来ない場合はケースバイケースの対応にならざるを得ない のでは、等の意見が出たりしています。
現在は性格が違う各事業所の共通項を探しながら“万が一の場合の責任所在”の線引きについて議論しているところですが、 その前提には各ご家庭との連携を日頃からしっかりと持つ姿勢がまず第一であることを各施設間で確認しています。
成年期未満入所系の事業所では、おしま学園、第二おしま学園で構成されており、少数の小委員会ですが、共通するリスク課題について話し合い、意見交換をおこなっています。
ここでは、とくにおしま学園のリスクマネジメントの状況を中心に、ご報告させていただきます。
おしま学園は児童入所系施設ですが、約70%の利用者が成人期に達しています。
今年度の事故・ヒヤリハット報告の集計から言えることは、成年期未満(児童期)ではありますが、特別に児童期特有と言われるような 事故・ヒヤリが多く報告されている訳ではありません。年齢問わず、突発的に不安定になった際の粗暴行為によるもの(他害・自傷・打撲・破壊)が 主に発生しています。
また、飛び出し、誤飲、投薬確認ミス等も報告として挙げられていますが、児童期特有の報告とはいえないものです。
このことから、施設特有の関連性はなく、年齢問わず目の前に起こりうる危険性に素早く察知できる危険予知の意識を、 支援者は常に持ち続けなければならないと感じます。
利用者の年齢の幅により、体格や力の差があったり、児童期の学生は心身、経験、環境に次々と変化が伴うことは避けられません。
特に入所型の児童施設では、時間的、空間的、物理的に多くの利用者が接近して生活しています。利用者ごとの個別の支援だけでは対応できない 施設の持つ本質的課題でもあるのではないかと思われます。24時間共に生活するということは、支援者は利用者にとって、不安のない安心した生活を提供するための、 知識や経験が必要かつ重要になっているということを、日々意識していなければなりません。
また、おしま学園では’気づきメモ’の回収ボックスを常置し、より支援者が出しやすい環境作りや支援会議にて報告やメモを確認し合うことで、 いつでもリスクを未然に防ぐ意識付けに役立っています。今年度は6月(3ヶ月)の時点で気づきメモの提出が昨年度1年間に比べ、約5倍になっています。 実際、気づきメモの時点で改善されているものは、事故・ヒヤリハットで付随した報告は一件もありません。事故を予防する対策を行うことで事故の発生そのもの を防ぎリスクの連鎖を断ち切り、小さいリスクのうちに食い止めることで総合的なダメージは少なくなるからです。 このことから、いかに気づきメモの取り組みは、利用者や支援者にとって意味があるのか、という支援者の意識に基因したものではないかと考えます。
より質の高いサービスを提供することによって多くの事故が未然に回避できるという考えを基本におくことで、リスクを軽減することが出来、 支援者のスキルの向上も必要不可欠であり、利用者の安定に繋がることは事故・ヒヤリの軽減に繋がるともいえます。
小委員会活動を通して情報を共有し合い、継続したサービスの充実を図っていきたいと考えます。
(小委員会)