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リスクマネジメント委員会として、年度内2回の研修会を開催する予定となっています。まず、1回目の研修会として、有限会社ティ−・エス 常務取締役事業部長 吉泉 晶氏を講師としてお招きし、「リスクマネジメントと安全意識のための人材育成」と題して、御講演をして頂きました。
「一龍一猪」
努力して学ぶ人と、怠けて学ばない人との間には大きな賢愚の差ができるということ。「竜」は賢く、成功した者のたとえ。「猪」は豚のことで、無恥な愚な人のたとえ。
本題に入る前に、このようなお話をされています。
あらゆる場面で、うまくいくかどうかは、ほんの些細な時間できまります。お金でも、才能でも、運でもありません。
スポーツにかける勝ち負けは、たった0.1秒の差で決まります。 この0.1秒をいかに詰めるかで、彼らは死ぬほどトレーニングをしています。事故やクレームは、0.1秒の差で起きます。そのために、普段から準備をしているのです。
「それだけのこと?」という時間で運命が変わります。0.1秒早く、1秒早く、1時間早く・・・それだけで好転します。
うまくいくか、うまくいかないかの差は、0.1秒です。天地の差があるわけではありません。0.1秒の差が日々積み重なっていくのです。「たった0.1秒くらい・・・」と思う人が、時間に追われるようになるのです。そのたった0.1秒のことは、簡単にできるのです。意識の壁を乗り越えるかどうかが分かれ目なのです。
これらのことは、準備のことを言っています。10割の内、8割を準備にあてます。チームに必要なこと、目指すゴールを決めておいた方がいいと思います。ルールや価値観などを決め、皆が知っていることが原則です。
満足させる支援が提供できているかをみていくと、リスクが見えてきます。リスクは、「ゼロ」にはなりませんが、今一度、点検をしてみて下さい。
常識の壁:
自分自身の中にある常識が、先入観となって思考を決めてしまう。
仕事モードの壁:
「仕事だから」と考えることで、本音がでる余地がなくなる。
専門性の壁:
つい専門性という武器を用いて、課題を解決しようとしてしまう。
時間の壁:
時間が無くなることで、焦ってしまい考えることに集中できなくなる。
前例の壁:
過去の経験から、「おそらくこうなるだろう」と推測してしまう。
苦手意識の壁:
苦手というレッテルを、自分に貼ることで考えが萎縮する。
ものごとの捉え方は、その人によって大きく変わる。どれが正しく、どれが間違っているという問題ではない。あくまでも、「自分の中では正しい」と思っている状態でしかないため、自分以外の誰かの視点で考えることで、思考や考え方の多様性を受け入れることが大切です。
これらのことは、1人称の思考が大切です。2人称、3人称となると、事業所単位の考え方になってしまいます。1人称で考えた時、価値観が違うのは当たり前です。そこは、柔軟性をもつことが大切です。
ヒヤットした状況を放っておくと大きなミスに・・・
①「人の失敗」を「最高の教科書」にする
失敗は、「情報」であり、「知識」であり、「知恵」である。失敗には、共通した法則性のようなものがある。そこに気づけば、失敗を未然に防ぐことが可能となる。「自分だったらどうするか」を、常に考える習慣をつける。「運が悪かった」「自分は、ああならない」など、髙をくくると失敗する。
・失敗のシミュレーションをする。失敗=情報、意識、知恵として捉える。→失敗の「共通する法則」を探し、「自分だったらどうするか」を考える。
② 10倍返しになる「隠ぺい」はしない
世間ではミスをすると、「あいつは無能だ」「仕事ができないやつだ」という烙印を押されることがある。こうした、リスクを考えて「できれば失敗を隠したい」と考える人は少なくない。だが、失敗は、「隠すと10倍返しを食らう」と考えた方が良い。失敗は、迅速に公開し、謝罪したほうが損失は少ないことがわかっている。「逃げ」も「隠れ」も「嘘」もない姿勢で、ミスと向き合うことが、ミスの被害を最小限に抑える秘訣です。
・ミスが発生すると、ミスを隠そうとする→事態が悪化する、必ずばれる。
・ミスが発生した時、ミスを正直に報告する→被害を最小限に食い止められる。信頼回復に努められる
③自分勝手な「改善」はしない
マニュアルやルールを無視して、自己流で仕事を進めている人は、意外と多い。理由を聞くと、多くの人が「この方がやりやすいから」と答える。だが、こうした自分勝手な「工夫」や「改善」は、大きなトラブルを引き起こすリスクをはらんでいる。「なんでそんなことしたの?」と聞きたくなる、想定外のトラブルは、「よかれと思った」というケースが少なくない。
④ 「まさか!」を根のうちに摘み取る
失敗が起きる前には、必ず予兆がある。そんな「失敗の予兆は」拍子抜けするほど、小さなことで見逃すことが多い。世間を騒がせるような大事故も誰もが注意していなかった。予兆を見逃していたことが、原因となるケースが少なくない。
例えば
顧客の1人からクレームがあった時、「1件のクレームなど大したことはない」と見過ごすか、「1件とはいえ、クレームには違いない、今のうちに徹底してチェックしておこう」と、すぐに行動に移せるかで結果が大きく変わる。「あれ、なんか変だな」と違和感を覚えたら、「トラブルにつながる可能性はないか」を考えてみる。「まさか」という致命的な状況になる前に、ミスの芽を摘み取ろう。
・「あれ?なんか変だな」
トラブルの予兆、仕事で何となく違和感を覚える。←ここで対処をする。
・「でも大丈夫だろう」
予兆を無視、その違和感を無視して仕事を進めてしまう。
・「何か変だと思ってたんだ、やばい、時間がない!」
トラブル発覚、トラブルに気づいた時は、手遅れになっている。
それ危険!
・ヒヤリハットの提出が少ない。(ほとんどの場合、事故やクレームになっている)
・報告書を回覧しても、「自分事」として捉えていない。同じミスを繰り返す
・物品の破損を知らない振りをする。(隠ぺい体質)
・改善会議が、マンネリ化している。ルールを自己流に変えている。
・危険予兆の共有ができていない。
・ハインリッヒの法則で考えると、その事故には、ミスやエラーが29件あり、その下には、300件のヒヤリハットが見逃されていたことを知る必要がある。
・ルールや決まり事、「何のために」が、整理整頓されていない。
上記の内容で、御講演がされています。参加者が40名程と関心の高さが伺えています。お話だけではなく、「ミスKYTシート」を使用して、ミスを防ぎたい業務、場面及び業務内容を挙げ、その中に、どんなミスの危険性が潜んでいるか、あなた(チーム)ならどうするか、という項目にそってシートに書き出していく、ということも行っています。
リスクマネジメント委員会 責任者 川又賢一