リスクマネジメントの取り組み

おしま学園 (2010年6月)

 

おしま学園の気づきメモから

 

おしま学園は昭和42年に開設された入所定員70名の知的障がい児施設です。それぞれの年齢に応じて近隣の小中学校等に通っています。また、施設内では空き缶つぶし作業、ボカシ肥作りなどの作業も行っています。

 

各利用者居室

 

 ・居室のガラスが大きく、目線の高さにガラスがある。

 ガラスの破損による怪我のおそれあり。

 《散乱防止シートを貼る・硝子をクリヤーアクリル板に変える》

 

 ・居室ストーブに付き暖を取っている。又、他利用者とストーブの前を取り合っている。

 火傷、利用者との関わり(喧嘩等)。

 《ストーブガード設置》

 

浴室

 

 ・浴室内洗い場の石彫で出来た棚。

 歩行が不安定な利用者が浴槽出入りの際に転倒し、角で体や頭をぶつけるおそれあり。

 《棚の角に衝撃吸収保護ガードを取り付ける》

 

トイレ

 

 ・掃除後のトイレが滑る。

 転倒。

 《換気をしたり給水スポンジを使用して早めの乾燥を心がける・職員が側で付き添う》

 

 ・男性小便器の目線上に堅い石彫で出来た棚がある。

 不意な衝撃にて顔面をぶつけるおそれあり。

 《衝撃吸収保護ガードを角に取り付ける》

 

寮玄関

 

 ・玄関の床タイルが剥がれてきている。

 利用者登校、出勤時におけるつまずき、転倒から怪我に繋がるおそれあり。

 《拾い集めて歩行の邪魔にならないよう別の場所に保管》

 

洗面所

 

 ・洗面所前のマットがめくれている

 転倒のおそれあり。

 《マットの捲れ防止テープを貼る》

 

リビング

 

 ・カーペットが古くめくれている。

 つまずき転倒し怪我のおそれあり。

 《滑り止めを敷く・捲れ防止テープを貼る》

 

 ・クッションが散乱している。

 つまずき転倒し怪我のおそれあり。

 《クッションの数を減らす・気付いたらその都度所定の場所(ソファー)へ戻す》

 

 ・カーペットに糸くず等のゴミがついている。

 異食に繋がる。

 《粘着テープカーペットクリーナー購入》

 

 ・ストーブに付いている。(他5件)

 火傷。

 《ストーブガード設置》

 

 ・廊下とリビングの出入り用扉のガラス。

ガラス押さえの釘が緩み5㎜程度5〜6本飛び出ており、衣服、体を引っかけてしまう。他〜利用者が開閉を繰り返し、指を挟むおそれあり。

 《扉開閉の固定をする》《釘の緩みの定期チェック》

 

食堂

 

 ・椅子がテーブル下に収納されていない。

 椅子に足を引っかけ転倒する。足指をぶつける。

 《退席時、椅子の片付けを心がけるように声を掛け合う》

 

 ・食事用ナイロンエプロンが床に落ちている。

 エプロンを踏んで滑り転倒のおそれあり。

 《配膳の際エプロンをトレイで固定し落ちない配慮をする》

 

作業棟

 

 ・玄関の扉が外れやすい。

 飛び出し事故、外れた際の怪我のおそれあり。

 《業者に依頼し修理をする》

 

 ・壁に釘を打ち道具を掛けている。

 転倒、接触した場合の怪我。他〜壁より飛び出した釘での怪我。

 《高い場所に付け直したり、釘を抜いて対応する》

 

 ・課題エリア(机の上)のカラーボックスを固定していない。

 倒れ怪我をするおそれ。

 《ネジにて固定する》

 

その他

 

 ・衣類乾燥室のコンセント部分の破損と埃。

 漏電、火災へ繋がる。

 《営繕係が修理・定期的な確認と掃除の徹底》

 

 ・掃除機、ドライヤーコンセントが高温で一部黒く焼けこげている。

 ショート、感電、火災に繋がるおそれあり。

 《新たに購入する・他のコードも点検する》

 

 ・寮前の側溝の蓋が外れている。

 転倒。

 《蓋のはめ直しをする》

 

(2010年6月 おしま学園)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。