リスクマネジメントの取り組み

おしま屋におけるリスクマネジメントの取り組み

 

 「おしま屋」は就労継続支援A型(定員10名)と就労継続支援B型(定員10名)による多機能型障がい福祉サービス事業所です。就労継続支援A型の作業内容は「弁当製造販売」、就労継続支援B型の作業内容は「食材提供」を主な活動として提供しております。その中で、今回は就労継続支援A型の中心作業である、「弁当製造販売」でのリスクマネジメントの取り組みを取り上げたいと思います。

 就労継続支援A型では製造し、出来上がった製品(弁当)を配達する業務があります。 現在「おしま屋」では5台の配達車で弁当を配達しており、基本的には運転手(職員)と配達助手(利用者)の2名1組で配達業務を行い、利用者自ら顧客先の弁当を持って届けております。

 

配達業務のリスク

 

 配達を行うことは、施設の外で活動することになり、施設内で起こりうる事故等とは異なり、外部からの危険度が増すと考えられ、起こる事故の規模も大きくなる可能性があります。そのような中、配達業務として同乗している利用者の方の安全を確保することは最優先であります。そのリスクを限りなくゼロに近づける為、以下の1〜5の励行を日々努めています。

 

1. 配達前の状況〜
運転手は配達に出発する前に利用者の状態を良く把握し、体調面や精神面で問題が無いか、落ち着いて行動出来ているか確認し、万全の態勢で配達業務に臨むこと。

 

2. 安全運転〜
運転手の業務の第一は安全運転である。制限速度はもちろんのこと、標識、信号厳守、道路状況に応じた判断など、安全運転に努める。

 

3. 座席ベルトの確認〜
全乗員が座席ベルトを装着しているか、運転職員が着用状態を確認、さらにドアロックも施錠されているか確認し、出発すること。

 

4. 安全確保〜
配送先へは定常コースを走行し、予め定められた場所に駐車する。やむを得ず路上駐車をする場合は、助手席利用者が道路を横断せずに運搬搬入出来る方向・位置に駐車すること。
又、運行経路上どのような危険が潜んでいるか知るためにヒヤリ・ハット地図を作成し、全運転手への情報共有を図る。

 

5. 見守り
〜利用者が弁当を持ち運ぶ際、乗下車時の転倒防止、配達車のスライドドアの開閉に伴う鋏指の予防等、職員が安全確認の充分な配慮を行う。

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。