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おひさま
児童発達支援事業所
- 児童発達支援
住所:〒049-0101 北斗市追分7丁目8-8
電話:0138-84-1505
FAX:0138-48-7800
施設一覧ゆうあいの運営施設・事業
障害者支援施設
住所:〒049-0282 北斗市当別697番地
電話:0138-75-3018
FAX:0138-75-2522
障害者支援施設
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「函館青年寮通所部」は、在宅やグループホームで暮らす障がいのある方々に、創作活動などの機会や各種生活介護支援、看護師による健康支援などを提供する日中活動支援事業所です。平成2年、多様化するニーズや利用者の状態像に対応しようと、従来の授産作業活動を維持する「ワークショップはこだて」から独立して開設されました。その後、障害者自立支援法における新事業体系移行に伴い、平成24年に重症心身障がい児者通園事業B型の「デイケアセンターにじ」を統合して現在の姿となっています。「通所部門(旧函館青年寮通所部/一日15人程度)」と「にじ部門(旧デイケアセンターにじ/一日5人程度)」に分かれて活動を行っています。
平均年齢は現在38歳とそれほど高くはありませんが、元々の障がい特性に加えて機能低下による様々な困難さが見られるようになっています。特に食事場面ではその傾向が顕著で、これまで以上に介護や医療支援のニーズの高まりを感じています。「通所部門」に20年以上通っている、ある女性利用者は誤嚥性肺炎を繰り返した末、食事形態が一口大の刻み食でも困難となり、刻みトロミ食へと変更しています。現在は、看護師が複数常駐する「にじ部門」と併用して利用しています。ある男性利用者も、同じように誤嚥性肺炎を繰り返していたため、胃瘻造設術を行いました。そのため医療的ケアが必要不可欠となって「にじ部門」へと移行しています。
「誤嚥」は、気管内に食物や飲物など異物を誤って飲み込む、または吸い込むことをいいます。正常時には、食物などを飲み込む嚥下の際に、嚥下反射によって気道の入り口は喉頭蓋(こうとうがい)によってふさがれ、気道への食物の侵入を阻止されます。それと同時に、嚥下物は食道、さらには消化管へと送られます。この喉頭蓋の機能の低下により、一連の動作がスムーズに行えずに「誤嚥」を生じ、肺炎や時に窒息などを引き起こしやすくなるとされています。「誤嚥を繰り返さない」「むせ込みを軽減する」ことを目標として、職員全員が摂食と嚥下の基本的なメカニズムを知ることから始め、数年前より北海道立函館養護学校が主催する摂食指導学習会へ定期的に参加するようになりました。
また、函館市口腔外来や誤嚥の診断となる造影嚥下検査への立ち会いなどから、ご本人の姿勢のコントロール、介助方法や食事形態のあり方を見直し、「誤嚥」の予防を日々心がけています。
毎日の献立に関しては、一週間前から栄養士や調理員を交え、利用者一人ひとりに合ったメニューの見直しや、食材の変更、トロミの有無、量など細かな打合せを行っています。また今後は利用者の状態像について、家庭、医師、看護師、支援員といった複数の多様な視点で情報を共有する手段を強化する必要性を強く感じます。リアルタイムに近い状態で、つねに情報更新し続けなければ、その人の生活の中で生じるリスクが把握しきれず、将来的な予測が抜けた実態把握となる危険性があるからです。
食事場面に限らず、どんなに万全を期しても小さな事故は起きてしまいがちです。一つひとつの事柄について多くの目で分析、よりベターな対策を検討し合う場を多く設けながら事故防止に努めたいと思います。また、必要な知識やスキルを正しく確実に習得するためにも組織全体として取り組む姿勢が必要であると考えています。
(函館青年寮通所部)