リスクマネジメントの取り組み

小委員会活動報告7

 

小委員会活動報告 その7

 

小委員会活動より

 

(ワークショップはこだて・おしま菌床きのこセンター・クッキーハウス・ワークセンターほくと)

 

 平成18年にリスクマネジメント委員会が発足して、10年が経とうとしています。 「おしまコロニー」は、乳幼児から高齢の方々に至るまで、そのライフステージに応じた支援を有機的に展開するため多くの事業所があります。そのため、リスクマネジメント委員会の活動をより機能的に果たすために、グループ化(成人未満・以降、暮らし・日中活動)された4つの小委員会が組織されてきました。今年度は、事業種別や利用者の状態像でさらに細分化して、7つの小委員会を再編成するに至りました。

 今回は、そのうちの一つ「日中活動事業所(多機能型)」の取組みについてご紹介いたします

 

 「日中活動事業所(多機能型)」に所属するのは、「ワークショップはこだて」、「クッキーハウス」、「おしま菌床きのこセンター」の3事業所です。いずれも事業種別は、障がい福祉サービス(多機能型/生活介護・就労継続支援B型)です。支援度の高い方(行動障がいのある自閉症の方、健康管理への配慮や各種生活介護を必要とする方)の比率が高まっていることは共通傾向としてあるものの、利用する方たちの「働く」ことと、「活動」することを事業の柱としています。

 小委員会が再編されて日が浅いということもあって、現在の時点でまとまった成果を報告できるような取組みには至っていません。しかも、いずれの事業所のリスクマネージャーも新任ということもあって、最初はお互いの事業所の現状と課題、活動内容の相違点、リスクマネジメントにおける認識や取組み状況、等について理解を深めることを最初の活動の狙いとしました。中でも、リスクマネジメントにおける認識の違いや温度差を強く感じました。「組織ではなく、個人の心がけで留まっている」「リスクは誰にでもどこにでも潜んでいるという課題認識に乏しい」など、事業所ごとリスクマネジメントにおける成熟度レベルに課題があるらしいことが分かってきました。折しも、おしまコロニー「リスクマネジメント委員会」の今年度の重点課題の一つは、「事故の再定義」となっています。現在は、「事故の再定義」に向けて、基準の洗い出しや事故事例を出し合うことを通して、改めてリスクマネジメントに取り組む姿勢を共有して、議論していけるような土台作りをしている状況となっております。そのためにも、客観的な指標となるような何らかの基礎データ作りも必要になってくるものと思われます。

 「日中活動事業所(多機能型)」の小委員会活動をより実りあるものとしていくことが出来るように、今後も活発な議論や検討を重ねていきたく思います。

 

(2016年10月 小委員会)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。