リスクマネジメントの取り組み

当別保育園

 

リスクマネージャーのコラム

 

「当別保育園 保育中のけが防止についての取り組み」

 

事業所の概要

 

 当別保育園は、昭和41年に開設され、現在定員20名、在園園児14名の保育園です。 保育園の機能だけでなく、放課後児童健全育成事業を実施しており、午後からは学校を終えた小学生で登録した16名が保育園へやってきます。

 

リスクマネジメントの取り組み

 

 当園では、数年前より、リスクマネジメントの取り組みの集計結果から、学童児の衝突が多いことがわかりました。低学年から高学年まで人数も多く勢いもあり、小さなケガが絶えません。

 

 改善策として、「遊びのルールの確認」や「年齢別に時間を区切る」「滑らないように靴下を脱いで遊ぶ」など職員間の話し合い以外に、子ども達の中からも「低学年がいるから力を弱くしよう」など思いやりの気持ちも芽生えたり、低学年が高学年を見習うなど遊び方に変化が見られ、ケガが減ってきました。

 

 また現状を小学校と話し合い、週1回石別小学校体育館を借りることができ、広いスペースの中で思い切り遊べる環境ができたのも、改善につながったと思います。

 

 園児の方では、立つ、座る、歩くなどの基本的な姿勢や静止ができないこと、体全体に機敏さが見られず、何もないところでつまづいて転倒することなどが、事故ヒヤリハットからもみられました。

 

 以前から筋力や柔軟性を高めるためにリズム運動を行っていましたが、再度取り組みを見直し一つひとつの動きの注意点を上げて学びながら保育に取り入れ、基本的な体作りや疑問に思っていたことの改善を目指して園全体で取り組んでいます。

 

 ホールを使う前には必ず雑巾がけをします。全員が自分で雑巾を絞りますが、はじめは正しい絞り方ができずにいました。給食まえのおしぼりを絞ることからはじめ、握り方手首のひねり等細かく伝え、少しづつ上手になってきました。

 

 またリズム運動では手足先、指、腕、膝、背中をしっかり使い、走る・止まる・バランスなどがミックスされて体全体をしっかり使えるようになりました。

 こうしたことから、活動面だけでなく、生活面にも大きな影響があり、しっかりと意欲的に過ごす様子がみられるようになりました。リスクマネジメントの集計などから見えてきたものを、保育にいかして、手応えを感じられるよう継続していきたいと考えています。

 

リズム運動

      リズム運動

 

(当別保育園)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。