リスクマネジメントの取り組み

ワークショップまるやま荘

 

リスクマネージャーのコラム

 

「ワークショップまるやま荘 マニュアルの活用について」

 

事業所の概要

 

 ワークショップまるやま荘は、平成4年4月に授産施設として開設されました。
今年度は障害者支援施設として、生活場面である「施設入所支援(40名)」と、日中活動の「生活介護(40名)」、障がいを持ち地域で生活をしている方の日中活動の受け皿となる「就労継続支援事業B型(10名)」の多機能型事業所として再スタートしました。 事業移行した現在も、「利用者個々人に即した地域生活を目指し、生活・日中活動支援を展開する」という開設当初からの理念は変わりありません。開設時から現在まで100名以上の方がまるやま荘を退所され、自らが望むライフスタイルを獲得しております。 また、これまで旧法グループホームの運営も併設事業として行い、そこで培われた地域生活支援のノウハウを施設入所支援においても生かしています。

 

リスクマネジメントの取り組み

 

 リスクマネジメント委員会が発足する以前より、当園では行事や個別の外出、帰省の際などに利用者が単独で社会資源を活用する機会が多くありました。
利用者個々に応じた支援の具体的な展開の一つでスキルや自信の獲得を目指しておこなってきました。予想されるリスクをシミュレーションし、対処法、回避や解決法などを検討しながら実践してきました。

 これらの実践から得たことや先輩職員からのアドバイスなどが「ノウハウ」として活かされていくことになります。また、それらのことが明文化されたものが「マニュアル」に盛り込まれ支援に活用されています。

 

リスクマネジメントの課題

 

 「事故は誰に対しても起こるもの」という前提に立ち、「いかにしてその事故を未然に防ぐことが出来るのか」もしくは、「最小限に食い止めることが出来るのか」果てしない自問自答を繰り返すこと、そのこと自体が支援する側に求められています。

 しかし、「マニュアル」の過信は自問自答をとどめる負の財産にもなりかねません。対人支援をおこなっている者としては、これで十分ということはなく、支援者同士の検討を重ねつづけていかなければなりません。

 

(ワークショップまるやま荘)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。