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平成29年度の小委員会では、年度当初に実施した各施設の「虐待防止体制チェックリスト協議シート」の項目に沿って、各施設の現状、取り組みの状況について情報交換及び、より良い体制整備に向けての話し合いがなされました。グループ⑤は、それぞれ入所施設ですが、高齢化の進んでいるという点で利用者像が近く、より各施設の現状をくみ取り易い編成となっていました。そこで話し合われた内容のいくつかを紹介させて頂きます。
7月実施の第5回小委員会では「職員のメンタルヘルス」についての話し合いがなされ、明生園のストレスチェックについて紹介されました。日常の業務の中にチェックリストの記入を組み込み、定期的に集計、月々のチーフ会議で内容について協議する等、チェックリストを中心に日々の業務や職員の姿勢を顧みて協議を進める体制が整っており、他2園にとってはとても参考になる内容でした。また、そこから派生してチェックリスト、アンケートの在り方についても話し合いは及びました。記名・無記名、チェック式・記述式等、色々なパターンがありますが、どういった形式でアンケートを取るかによって、職員の本音を効率よく引き出すことが出来るか、結果に違いが生じるのでは、という話し合いがなされました。職員の人数が増えれば当然考え方も様々です。せっかくのアンケートも、収集する方法を誤れば、効率的な運用をしてくことはできません。明生園での取り組みは、そういった課題も浮き彫りにさせてくれるものだったと言えます。
職員のメンタルヘルスについて考えたとき、また、時間管理という意味合いでも、休憩時間は重要であるとの意見が出ました。そこでは、侑愛荘の取り組みのひとつとして、その日のリーダーとなる職員を設定し、時間管理を担当するというものを紹介しました。休憩時間の管理を通じて職員間に時間管理の意識を浸透させ、たがいに声を掛けあう事で業務全体の連携を深める事が目的の取り組みで、より良い環境実現のため、試行錯誤している事柄のひとつを紹介できたと考えています。
日々の暮らしを共有していく中で、職員の感情の起伏、仕草、声の調子、表情など、職員の些細な変化も利用者の方々は敏感に感じ取ります。侑愛荘の職員会議の中で、施設長より話された言葉の中に、「職員の存在も利用者にとっての環境のひとつ」というものがありました。どうか利用者の方々にとって、「住み良い環境」であることを目指し、今後も小委員会の場で研鑽しあっていけたら良いと感じています。
(2018年2月 小委員会グループ⑤)