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おひさま
児童発達支援事業所
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障害者支援施設
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社会福祉施設は、「措置」制度から「契約」制度へ福祉サービス方式が変化しましたが、「契約」から生じるさまざまな問題点に対応する リスクマネジメントの必要性を実感しているのが現状となっています。
福祉の分野においては、一般企業経営の顧客対応に比べ、施設利用者の個人の尊厳・人権保障が強く求められることから、人権侵害や支援 内容によっては福祉施設の存続にかかわるリスクとなることが少なくないものと考えられます。
施設利用者においては、安全かつ快適な生活を前提として契約を締結していますが、施設においても安全かつ快適な生活を送ることが出来る よう、日々支援に心掛けているものの施設内外の事故や怪我は完全に解消することが出来ないのも事実であり、普段からのリスクマネジメントのあり方を考える必要性があることを感じています。
私の勤務する施設の現状として、利用者の多くは高齢化が進み、移動困難な状況や歩行状態が悪化している利用者が増えているのが実態であり、 常にリスクを背負って生活をしている状態にあります。同様に支援者側においても毎日が安全な状態で、怪我のないよう細心の注意を払い支援するよう心がけ ていますが、時として事故が起きてしまう可能性があるということも事実だと考えます。
安全面だけを考え日常の生活を支援しようとすると、行動を制限する時間が長くなったり生活範囲を極度に狭くしてしまったり、介護する行為 が逆に退行的になってしまうことも危惧されます。つまり、安全目的のために利用者の行動を制限してしまうことは、利用者の残存する身体機能を損なうことにもなりかねず、利用者自身の自分らしい人生を送ることが出来なくなる可能性を持っていることも考えなければならないと思うのです。支援はリスクの多くに捉われることなく、利用者の立場に立ち現在おかれている状況の下で、個人の持つ機能を最大限に生かし活用しながら最もその人らしい生き方は何か、また最も利用者らしい生き方を支援者が侵害していないか等検証する必要性があり、このことがリスクマネジメントの根底であり基本でもあると考えています。
実際現場において、リスクの軽減対策の取り組みも必要であり、どのような策を講じ事前に予防出来るのか検討することや、現状に即した全体像 を把握することが重要なことでもあると思います。現状の再認識として、現場の見直しをすることも必要となりますし、細やかな引継ぎや申し送り事項の徹底と 同様に一人ひとりの支援者が、リスクに対する意識を常に持ち、事故や怪我に結びつく可能性を見極め気づきメモとして、情報の共有化を図ることが重要だと考えます。
また、利用者を不愉快にする些細なトラブルや過干渉的行為は、いくら支援者が注意をはらっても発生を防止することは難しいことだと思われます 。しかし、日頃から利用者と支援者、施設側が充分なコミュニケーションをとっていれば相互の信頼関係も深まり、利用者のニーズを的確に捉えられ、日常の支援 においても有効となるものと考えられます。これらのことは、利用者や保護者の「利用満足度」を満たすものでもあり、リスクマネジメントにおいて重要な要素を 含んでいると思われます。
しかし、利用者を知ることや利用満足度が高くなったとしても完全にリスクを回避することが出来ない事でもあるため、事故やヒヤリハットの 予防対策を図り、万一有事となることが発生したとしても、その被害を最小限度に食い止める事後的な管理対策や方策を明確化するとともに充分熟知し、 全ての支援に生かし実践して行かなくてはならないと考えています。
(明生園 加藤)