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浜分保育園においては、年に2回春夏の遊び、秋冬の遊びについて年齢別に遊びと環境等についてリスクを考え討議、発表する場を設け職員全体で今何が危険で、 どうしていくべきかを発表しあう機会を設けている。
その中で、ここ数年気になっている事が「子どもの身体発達面の低下」である。
近年の子ども達の身体の発達、運動能力の低下は新聞等にも記載されている。
保育園においても、①平地での転倒 ②鬼ごっこの際、逃げてきた子をよけきれず衝突
③転倒の際、手をつく事が出来ず顔面強打等の事故が多くある のが現状であり、殆どが、運動遊びの中での出来事であり、大きな事故として額を裂傷し病院搬送等もあった。
大切なお子さんをお預かりし、保護者の方がお迎えに来た際には元気な姿で「おかえりなさい」と子どもと共に迎えられるようにと、日々環境はどうあるべきか考え 、整え、努力していても小さな怪我が絶えない現実に、職員は恐れ動的な遊びが出来なくなった現状・・。
そんな時何故、事故が起きるのか職員で討議した結果が「子ども達の身体面、運動面の低下」であり、各年齢における運動面を強化しようと、歩く事、走る事は勿論、 巧技台や平均台、マットを使用したサーキットゲームの展開、リズム運動、跳び箱や雲悌、ルールのある集団遊びを積極的に行い、秋に開催される「はまりんピック」 (身体を動かす秋の祭典行事として)等において、職員が子どもに指導し取り組んできた。
運動遊びを中心とした計画を取り入れた結果、少しずつではあるが、子どもの身体、運動能力面において変化が見られてきていると感じられる。
ここ数年、「保育園はハイリスク現場である」と言われている。
これは、発達面での転倒、衝突、噛み付き等の事例が多くそこから賠償問題となるケースが目立つ事で言われている。 しかし、「ハイリスク」という言葉に躊躇し恐れていては、大切な子どもの成長発達の妨げとなる事もあるのではないだろうかと考える。
今、子ども達に伝えたい事は何か。そのために環境はどうあるべきかを考え、整える事。
そして、園での取り組みに対する保護者の方々への説明とご理解をしていただき、一緒に取り組む事こそが、今の子ども達の成長発達を築きあげる大切な事ではないだろうかと感じる。
大切な子ども達をみんなで育てる。
子ども達の笑顔を大切にしたい。その思いで、園全体の環境を考え、これからも職員一同リスクマネジメントに取り組んでいきたいと思っている。
(2011年4月 浜分保育園)