リスクマネジメントの取り組み

ねお・はろうにおけるリスクマネジメントにおける取り組み

 

ねお・はろうの概要

 

障害児入所施設として昭和539月に第二おしま学園が開設。平成254月からは障害者支援施設「ねお・はろう」となりました。2019年4月に事業所が改築移転となっています。

 

知的に重度で自閉症の方が多く、定員60名、年齢は20代から40代の方々が利用されています。入所施設として生活と日中活動、また短期入所・日中一時支援事業を展開しています。

 

施設目標を「各々の障がい特性を理解し、利用者個々の評価に基づいた支援を実践する」と掲げ、入所施設として24時間365日の暮らしの中から、一人ひとりの生活スタイルや学習スタイルに合った支援を考え実践しています。日中活動では、作業適正を考慮して一人ひとりに即した作業を設定しています。作業内容としては、漁網解体作業やEMボカシ肥料の作成作業、ペーパーログ、牛乳パック・古紙・空き缶・ペットボトルリサイクル作業、自立課題を行っています。

 

リスクマネジメントの取り組み

 

職員が日常業務で気が付いたことを、気づきメモとして随時提出してもらい、月1回の事故防止対策委員会で報告しています。事故に至る前の事案を検討するため、場所や状況、予想される事故や実際に行った対応、改善案や改善日時を記入します。同じような事案や事故に繋がりそうなことを未然に防ぐことをねらいとしています。

 

今年度から気づきメモの提出のルールを細かく設けずに、ケガや事故に繋がる事案だけでなく、なんでもいいので気づいたことを出すようにしてみました。昨年度までは「椅子や備品のネジが緩んでいる」や「床が濡れている」という提出が多かったのですが、今年度からは「チェック表の記入ミス」や「帰省前の準備がされていない」という業務的なものも報告されています。一見、危機管理とは離れたものに思えますが、「そのことがどのようなことに繋がるか」を深く見ていくと、小さなミスが事故に繋がる可能性があることも見えてきました。また、気づきメモが出しやすくなり報告数が増えることで、気づきを見つける習慣が出来てきていると感じています。

日時

場所

状況

予想される事故等

対応

改善詳細

改善された日時

気づきメモ書式

 

事故防止対策委員会の内容

 

事故防止対策委員会では、気づきメモの検討以外に、ヒヤリハット・事故報告書の報告を行い、今後の改善・予防策を検討しています。また、権利擁護・虐待防止の啓発として、ニュースや新聞等からの情報を共有したり、園内学習会を実施したりしています。

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。