リスクマネジメントの取り組み

ヘルパーステーションやまびこ

 

リスクマネージャーのコラム

 

「ヘルパーステーションやまびこ」

 

 やまびこは、平成15年に知的障がい者の土・日祝日や長期休暇の余暇活動を保証する考えから開設された居宅介護事業所である。 現在は、障がい児も含む居宅介護・移動支援事業を行っている。特に移動支援事業は、常に障がいのある方と公共の場や機関、 交通機関を利用した活動をヘルパーが一緒に行動する為、リスクの中で活動していると言っても過言ではない。この10年余りの中で何度か事故を経験し、「緊急対応マニュアル〜当事者対応編」を作成し徹底を図り、 常に同じヘルパーが利用者の方につける訳ではないのでこれは重要になる。年数回開催する「ヘルパーカンファレンス」で利用者個々に対する、関わり方の統一、共通認識、専門的知識の習得等を図る勉強会も開催している。 勉強会の開催も、常に同じヘルパーが利用者の方につけるわけではないので重要である。

 

 支援活動中の事故等は未然に防ぐように努めることが極めて重要になる。利用者と関わる、やまびこの職員やヘルパーの役割は、利用者が「安心・安全、楽しく過ごす支援」に最善の努力を払うことであり、 専門職としての自覚と責任のある仕事が求められる。又、居宅介護では、入浴・家事援助・通院等介助といったサービスを利用する利用者に対して、 安全・安心を確保しながら、その人が少しでも自分の力で自分の事ができる事を増し、自信を養っていくということが業務の大きな部分である。 そこにも様々なリスクが存在する。

 

 常に様々なリスクが存在する中での移動支援・居宅介護の活動である事を心に置きながら、利用者が笑顔で参加し、 家族のもとにに笑顔でお帰りいただけるよう支援をしていきたいと考えている。

 

(2013年1月 ヘルパーステーションやまびこ)

※気づきメモとは、事故やヒヤリハットに至る前に日常に潜んでいる危険に気づき、予想される事故に対して事前に対応をすることで、大きな事故を未然に防ぐ事を目的とされています。