【8/29～9/2実施】令和5年度 自閉症支援のためのワークショップ5日間集中コースを終えて

8月29日から9月2日までの5日間にわたり、実践を中心としたトレーニングセミナーを開催いたしました。このセミナーは、受講生21名が4つのグループに分かれ、座学によって知識を得るだけでなく、実際の支援の場面に活用できる力を磨くことを目的としています。

 

研修のカリキュラムには、事前学習として開催した8月25日のオンライン公開講座「自閉症の特性理解と支援の基本(講師：中山清司氏)」の受講も含まれています。

5日間の研修では、アセスメント、課題分析、コミュニケーション、余暇の4つのテーマに焦点を当て、4人のトレーナーのサポートを受けながら構造化支援の実践を行ないました。

 

 

 

 

このトレーニングセミナーでは、アセスメントをもとに支援を組み立てることを重視しています。一度の実践で完結させず、実践から得られた結果をもとに、より個人に合わせた支援を考えることが重要になります。

この研修は、人材育成と虐待防止の一環として実施されています。虐待の背景には、自閉症支援の方法やノウハウの不足が関係しているとされています。安定した生活を送るためには、不適応行動に代わる適応行動について自閉症の脳のタイプに合わせて伝えていくことが不可欠です。加えて、日常生活の維持だけでなく、仕事や余暇が充実した質の高い生活の追求をすること。それが虐待防止と表裏一体の関係にあるものと思います。

今後も、当事者の方々とそのご家族へ質の高い支援を提供することが出来るような研修のあり方を追求していきたいと考えています。さいごに、あらためまして、この研修にご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。